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初期研修の特色、プログラム内容

勤医協中央病院は医学教育における世界水準を追求します

皆様はどのような初期研修プログラムが理想だと思いますか?症例数でしょうか、それとも優秀な研修医が集まるところでしょうか、それとも熱心な指導医がいるところでしょうか。色々な意見があり、それぞれ正しいと思いますが、医学教育の世界では「アウトカム基盤型カリキュラム」が重要視されています。

最初に学習アウトカムが規定されて、そこからカリキュラムを組んでいく考え方です。「何をどうやって教えるか」から「何が出来るようになったか」へ移行してきています。

われわれのプログラムも、アウトカム基盤型カリキュラムへの移行を進めています。

ER研修・一般内科外来研修

医師臨床研修制度では、「研修の最大の目的は、患者の呈する症状と身体診察、簡単な検査所見に基づいた鑑別診断、初期治療を的確に行う能力を獲得することにある」ということが言われています。この目的を達成しようとするときに、病棟中心の研修ではこんなんだと考えています。

われわれのプログラムでは、研修単元全236項目中130項目を、ER研修と一般内科外来研修で経験するカリキュラムになっています。専属の指導医のもとに研修を行います。

プログラムの内容

A. SNAPPS法を用いたER研修指導

忙しい救急外来でも短時間で指導を行いながら、診断推論能力を伸ばせるツールとして開発され、RCTで効果が確認されている。これを用いてER研修指導を行っています。

B. プロフェッショナリズム教育

成人教育理論に則った振り返りのツールとして、自分にとって重大な出来事(とくに感情が揺り動かされた出来事)を選んで分析するSignificant event analysis (SEA)セッションを行っています。

C. 臨床推論能力を高めるヒヤリハットカンファレンス

見逃し症例から学ぶカンファレンス。指導医と一ヶ月にわたり、ひとつの症例を振り返りながら文献的考察を加える。会場でディスカッションしながら、クリニカルパールを共有するセッションで、今後出版化の予定があります。 (当院、松浦武志医師が開発したカンファレンス)

D. レジデントデイズ

3日間ローテーションから完全にフリーとして、EBM教育ワークショップ・プロフェッショナリズム教育ワークショップなどを行う企画。通常のローテーーションでは教育が難しい分野の学習を深めるカリキュラム

評価

「評価をしないで教育をするのは、味見をしないで料理をするようなものだ」(Ian Lang)という言葉があるくらい、医学教育において評価は重要です。われわれのプログラムでも評価に重点を置いています。とくに、研修医がさらに成長するための評価(=形成的評価)を中心にシステムを構築しています。

A. 勤医協版modified mini-CEX (mini-clinical-evaluation exercise)

clinical skill assessmentとして、夜間の救急外来というセッティングで模擬患者の問診診察検査オーダーから結果の解釈・アセスメント&プランまでを詳細に評価するもので、終了後即座にフィードバックします。

B. 360度評価

医師だけではなく、コメディカルからも研修医評価を行ってもらう方法で、アメリカの卒後臨床研修を監督する組織であるACGME(Accreditation Council for Graduate Medical Education)の6つのコンピテンシーを参考に評価項目を設定しています。

C. チェックリスト、レポート評価

麻酔科や整形外科研修ではチェックリストを用いた評価を行っています。ER研修ではレポート評価を導入しています。

最後に

勤医協中央病院は、日々研修の充実のため努力しています。「全ての方に実りある研修を」を合言葉に、今後も前進を続けます。研修に興味のある方は是非ご連絡下さい。

連絡先 〒007-8505
       北海道札幌市東区東苗穂5条1丁目9-1
       勤医協中央病院 医師研修課
       担当:齋藤、浜井
       TEL:011-782-9111(代表)
       FAX:011-781-0680(直通)
       E-mail:kensyuka@gmail.com