ホスピスケアセンター

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センターの特徴

2021年6月

 WHO(世界保健機関)は緩和ケアについて、「生命を脅かす疾患に起因した問題に直面している患者と家族のQOLを改善させる取り組み」であり、「早期からの同定や評価によって苦痛を予防し、また苦痛からの解放を実現するもの」と定義しています。当センターでは2007年10月ホスピスケア病棟開設以来がん患者の身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな全人的苦痛の緩和に取り組んできました。終末期だけではなく、疾患の早期や抗がん治療期から苦痛を緩和しより良い時間を過ごすことができるような援助とケアを患者さん、ご家族に提供しています。

 緩和ケアを経済的、社会的困難から受けることができないことがないように個室差額料金の設定はありません。
また2名の担当ソーシャルワーカーにより公的サービスも含めたさまざまな医療相談が随時可能です。

 現在、緩和ケア科ではホスピスケアセンター24床の運用のほか、緩和ケア外来、*1院内緩和ケアチ-ムによる回診(木午後)を行っています。これにより入院、外来、在宅と患者さんやご家族が希望する場所で「切れ目のない」そして全人的な苦痛を緩和するケアを受けて頂きたいと願っています。

 また私たちは民医連、勤医協が掲げている無差別平等の理念のもとで「誰もが安心して受けられる」医療の提供にも心がけたいと思っています。当院ではホスピスをはじめすべての病棟で個室差額料金の設定はありません。また無料低額診療にも取り組んでいます。

*1)緩和ケアチ-ムは痛みなどのからだの辛い症状を和らげたり、こころのケアを行い穏やかに療養ができるように主治医やスタッフと協働しサポ-トしていくチ-ムです。院内の入院患者様で緩和ケアチ-ムによる診察をご希望の方は、診療科の医療スタッフへお申し出ください。

たまねぎ通信51号で、ホスピスケアセンターについて特集をしております。
人生を最期まで支え続ける 医療と看護
ぜひご覧ください。
たまねぎ通信 51号

たまねぎ通信43号で、ホスピスケアセンターについて特集をしております。
誰もが緩和ケアを受けられる社会目指して
ぜひご覧ください。
たまねぎ通信 43号

たまねぎ通信 34号で、ホスピスケアセンターについて特集をしております。
医療者とボランティアがチームで実現するホスピスケア
ぜひご覧ください。
たまねぎ通信 34号

入院の対象・条件

勤医協中央病院ホスピスケアセンターの入院対象・条件は、全国ホスピス・緩和ケア協会の「ホスピス・緩和ケアプログラムの基準」に基づいています。

  1. 原則としてがんの終末期で且つ、積極的治療が終了した患者さんを対象とします。
  2. 入院によりがん疼痛やその他の症状コントロールが必要な患者さんを対象とします。
  3. 患者さんと家族、またはそのいずれかがホスピス緩和ケアを望んでいることを原則とします。
  4. ホスピス緩和ケアの提供時に患者さんが病名・病状について理解していることが望ましいと考えます。もし、理解していない場合、患者さんの求めに応じて適切に病名・病状の説明をします。
  5. 家族がいないこと、収入が乏しいこと、特定の宗教を信仰していることなど、社会的、経済的、宗教的な理由で差別はしません。

勤医協中央病院ホスピスケアセンター理念

  1. がんに伴う様々な苦痛に直面している患者さん、ご家族の「生命(いのち)の質」(QOL)の向上に努め、希望を支えつつ、より良き生を送ることができるように援助をいたします。
  2. 患者さんの身体的、精神的、社会的、スピリチュアル(霊的、実存的)な全人的苦痛の緩和を図り、全ての病期において患者さん、ご家族の人間性と尊厳を守ります。
  3. 医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、作業・理学療法士、栄養士、ボランティアなどの専門的な多職種によるチームアプローチを重視し、民主的集団医療の下で最善のケアの実現に努めます。
  4. 地域の他機関との協力、連携を深め、地域におけるホスピス・緩和ケアの普及に力を尽くします。
  5. ホスピスケア病棟を多職種が学ぶ研修施設として、教育・研究活動を重視します。
  6. 「尊厳をもって死を迎える権利および終末期にあっても可能な支援を最大限受ける権利」(当院の患者の権利に関する宣言より)を大切にし、無差別・平等の医療とホスピスケアが実現される社会を目指して、多くの方々と力を合わせていきます。

緩和ケア外来

 緩和ケア外来は予約制で診療しています。
 診療に関るメンバーは、緩和ケア医、緩和ケア認定看護師、ソーシャルワーカーの3人です。新患患者には1時間、再来患者には30分の診察枠で診療にあたっています。

 初診の場合はご家族にも一緒に受診していただき、今までの経過、ご病気に対する思いや、これからどこでどのように過ごしていきたいかなども診察の中で確認させていただいています。早期から緩和ケアを導入し、症状緩和を積極的に行っていくことが予後によい影響を与えている事もわかってきています。症状緩和のため短期間のホスピスケア病棟での入退院を繰り返し、在宅生活を継続されている方が緩和ケア外来に通院されています。現在治療中の方も、症状緩和のため積極的に緩和ケアを受ける事をお勧めしています。どうぞご相談して下さい。

緩和ケア外来診察のご希望は、医療福祉課 緩和担当ソーシャルワーカーまでご連絡下さい。予約制となっています。

当日は、問診票をご持参ください。下記よりダウンロードしてお使いいただけます。問診票をダウンロードできない方は、来院時に記入していただきます。

外来問診票[PDF形式]  

診療実績

診療実績 2018年度 2019年度 2020年度
外来診療新患者数 117 128 92
入院患者数 313 316 235
退院患者数 320 320 225
  死亡退院 170 162 94
  在宅 121 126 101
  転科・転院 29 32 30
平均在院日数 18.7 23.4 15.3
入院患者の在宅復帰率(%) 41.3 42.5 46.2
放射線治療件数 243 214 308

学会認定施設状況

  • 2011年4月より日本緩和医療学会認定研修施設取得

学術活動・研究業績